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春日太一の「雪中行軍な人生」

時代劇・日本映画・テレビドラマなどの研究家・春日太一のブログです。

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10.15新刊本「時代劇ベスト100」発売!!

9月刊行の「なぜ時代劇は滅びるのか」(新潮新書)は
おかげさまをもちまして大ヒット御礼中です!
お買い求めいただいた皆さま、ありがとうございました!!

そして・・・また本が出ます。

10月15日、新刊本「時代劇ベスト100」(光文社新書)が刊行されます!

これは
「時代劇に初めて触れてみたい」
「改めてちゃんと見直したい」
という方の入口となるよう
、読者のさまざまな趣味趣向に合わせて選りすぐった100本を
カタログ・ガイドブック的にオススメするという一冊です。

よく
「オススメ作品を教えてください」
と時代劇ビギナーの方から聞かれるのですが、
趣味に合わないのを紹介してせっかくの興味を削いでは…と悩んでいました。
ですので今回は、多様な趣味趣向に合うよう「オススメ」しております。

なのでランキング形式ではなく
「これだけは押さえておきたい40」
「隠れた名作40」
「個人的趣味の20」
に全体を分け、そこから幅広く作品を選びました。
それぞれの方に合った時代劇をその中から探していただく、
まさに時代劇カタログです。

「なぜ時代劇は滅びるのか」
などの拙著で時代劇に興味を持たれ始めた方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
水戸黄門が時代劇の王道などではなく、
時代劇はいかに多様性あるエンターテイメントなのか、
気軽にご理解いただけるかと。

「水戸黄門」などで植えつけられた時代劇への「食わず嫌い」的な偏見を払拭して、
「時代劇って、面白い!」
と思っていただきたいーーその一心で企画しました。

よろしくお願いいたします!

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今後の刊行ラインナップ(2014年10月~15年2月)

9月13日発売「なぜ時代劇は滅びるのか」(新潮新書)は、
おかげさまをもちまして発売3日で大増刷となりました!

そして・・・
これからも怒涛の刊行ラッシュとなります。
以下にそのラインナップをご紹介しますね。


10月17日
「時代劇ベスト100」(光文社新書)


春日セレクションのオススメ時代劇を
「これだけは押さえておきたい40本」
「隠れた名作40本」
「個人的な趣味の20本」
に分けて、その魅力を解説。

カタログ百科的な内容ですので、
「これから時代劇に入りたい」
というビギナーの方にも気軽に楽しんでいただけるかと。


11月末
「五社英雄~極彩色のエンターテイナー」(文藝別冊=河出書房新社)


※ムック本、インタビュー集
五社英雄監督の関係者総勢40名にインタビューを敢行、
その魅力や製作秘話を余すとこなく語っていただいております。
見たこともない写真や資料もふんだんに掲載されますので、
新たな五社監督の一面を垣間見ることができると思います。

2015年1月
「役者は言葉でできている」書籍化(小学館)

週刊ポストで連載中のベテラン俳優インタビューが一冊にまとまります。
連載ではカット&再編集していることも多いのですが、
書籍はほぼそのまま、完全版で掲載します。
なので、超大幅加筆となります。
夏八木勲さん、蟹江敬三さんは生涯最後のインタビューとなりました。
貴重なお話、ぜひ触れてみてください。

2月
「時代劇は死なず!」(河出文庫)

集英社で絶版扱いとなった私のデビュー作が装い新たに復刊されます。
60~70年代の時代劇の危機を先人たちはいかに乗り切ったのかを描いたもので、
後の「天才勝新太郎」「あかんやつら」の雛形となった一冊でもあります。
「なぜ時代劇は滅びるのか」と対になっている内容でもあります。
もちろん、最新の取材も交えた大幅増補版となります。



みなさま、引き続きよろしくお願いいたします!!!




五社監督の

週刊ポストに滝田栄さんがご登場!!

週刊ポストの連載「役者は言葉でできている」は
9月1日発売分から5週連続で滝田栄さんがご登場されます!

ラインナップは以下の通りです。

第一週:三國連太郎、劇団四季
第二週:草燃える、なっちゃんの写真館
第三週:居合と殺陣
第四週:徳川家康の役作り
第五週:レ・ミゼラブル

「現代の侍」と呼んで過言でない滝田さんの熱い言葉に
ぜひ触れてみてください!

9.18、和田竜さんとトークイベントをします!

9月13日、拙著「なぜ時代劇は滅びるのか」(新潮新書)の刊行されます。

それを記念して、「のぼうの城」「村上海賊の娘」で知られる、
作家の和田竜さんとトークイベントさせていただきます‼

日時:9月18日(木)19時~
会場:リブロ池袋本店
詳細⇒http://www.libro.jp/blog/ikebukuro/event/9gtu.php

私自身としては時代劇は現在進行形のエンターテイメントと思っております。
なので、古臭い表現と捉えられ、
また実際にそういう方向へ傾斜していることへ不満がありました。

そうした中「のぼうの城」を、
しかも映像化を意識しつつ引っさげて和田竜さんが登場されたことは
痛快事でもありました。
あ、同じ考えの人がいたんだ・・・と勝手に思い込んだと申しますか(笑)

それだけにーー
和田さんが時代劇の現状や将来をどう捉えられるのかを知りたいし、
お互いの考えをぶつけ合いたい。
そうすることで時代劇に馴染みのない方にも魅力を伝えられるのではないか。
ーーそんな想いをずっと抱き続けていました。

今回の「なぜ時代劇は滅びるのか」は、
時代劇の現状、そしてエンターテイメント状況への警鐘を込めて書いております。

和田さんとトークさせていただくならこの機会を除いてない!

ーーとこれまた勝手に思い込み、オファーさせていただいたところーー

ご快諾をいただけました!

私からしますと、念願の叶ったイベントになります。

時代劇にご興味のあるかたはもちろんですが、
さほど興味ない方にこそいらしていただきたく思っております。


9月18日、ぜひともよろしくお願いいたします!

新刊「なぜ時代劇は滅びるのか」のお知らせ!

9月13日、拙著新刊が新潮新書より刊行されます!

タイトルは・・・
「なぜ時代劇は滅びるのか」

2年前に新潮45で連載していた「時代劇が廃れた本当の理由」の新書化・・・
というより、大部分をほぼゼロから書き直した、超大幅加筆再編集版になります。

連載時はバッタバッタと切る感じでしたが、
書籍化にあたってそれだけに留まらない時代劇総論にしてみたつもりでおります。

私が時代劇に関して言いたいこと、
伝えたいことは全てこの一冊に凝縮されていると思います。

同時にこれは、
時代劇が衰退してしまった要因と過程を分析した、怒りの檄文であり、
その部分は連載時より激しくなっているかもしれません。

批判を受けるのも覚悟で書きました。
私なりの時代劇への警鐘です。

ぜひとも、よろしくお願いいたします!!

「オール読物」8月号で戦争映画

ただいま発売中の「オール読物」8月号に
「軍人が似合う俳優たち」
という原稿を書いております。

藤田進、鶴田浩二、木村功、仲代達矢さん、高橋英樹、三船敏郎、佐藤允
の軍人役を取り上げつつ、
その魅力と日本の戦争映画の特色を掘り下げました。

どうぞヨロシクお願いいたします。

一人カラオケのススメ【月刊「群像」より採録】

月刊「群像」7月号で「一人カラオケ」についてのコラムを書きました。
おそらくもう二度と日の目を見ることはない原稿と思いますので、
こちらに採録してみました。

どうぞご笑覧くださいませ・・・。

※ちなみにこれ、講談社さんとの初仕事でした。


~~~~~

大きな原稿を書き終えると、一人でカラオケBOXに行くことにしている。


仕事部屋に篭り切っているうちに溜まりに溜まったストレスを、大声を出すことで解消するためだ。
一人でのカラオケなら、人目を気にすることなく好きな歌を好き勝手な調子で、音程や声量を気にすることなく歌うことができる。


歌いながらその空間にいる間は、嫌な現実から自分自身を解放して日頃の自分とは違う誰か=最高の歌手でいられる。


当初は「うわっ、こいつ一人でカラオケに来ている」という他の客の目が最大のネックだったりするが、仕事柄、平日の昼間でも行けるから、あまり人とはすれ違わない。
最近は一人カラオケ専門店というのもあるが、あれだとスペースが狭くて気づまりになる。


やはり、カラオケBOXの一人では贅沢なくらい広い部屋でソファの上でユッタリしながら歌うからこそ、リラックスができるのだ。


その際、必ず歌う3曲がある。


まずは中村雅俊『恋人も濡れる街角』。
桑田圭祐が作詞作曲した曲だ。


日頃は二枚目ぶってカッコつけるのが苦手なもので、こういったムードのある「カッコよく歌って始めて様になる歌」を人前で歌うのは気恥ずかしいし、そもそもそういうキャラが全く似合わない。


だが、この空間には自分しかいない。
誰の目も気にせず、思い切りプレイボーイ気取りで二枚目を演じつつ歌い上げる。
その瞬間だけ、長年モテてきた遊び人になれた気分になり、たまらなく心地好い。


次は『ラブリードリーム』。
テレビアニメ『魔法の妖精・ペルシャ』のエンディング曲だ。


実は、乙女心を歌ったようなメルヘンチックで可愛らしい曲が大好きで、そういう歌詞に最も感情移入ができたりする。
だが、十代の頃から野太い声の持ち主で髭面のため、こうした歌を歌っている様は傍から見ると気持ち悪く映るだろう。
そういう意味で、これほど一人カラオケに適した曲はないといえる。


この手の歌を歌っている時、自分はアラフォーのオッサンではない。
恋する乙女なのだ。
特にこの曲は「クルクルリンクル♪」とか、劇中でペルシャの使う変身の呪文までもが歌詞に登場する。
だから、歌っているペルシャになりきることができるのが嬉しい。


そして最後は加山雄三・谷村新司『サライ』。
日本テレビの夏の風物詩「24時間テレビ」の最後に歌われる曲だ。


一人カラオケが楽しいとはいえ、その空間は暗く、どこか寂しく、一つ間違うと空しい気分が背中に張り付く。
だが、この曲を歌っていると目の前の殺風景が消え、武道館のステージが広がってくる。
そして、喝采を送る大観衆の姿が向こう側に現れてくるような錯覚に浸れる。


一人カラオケをする際、必ず『サライ』を最後に歌う。
そうすると何か大きなことを成し遂げたような達成感が訪れ、空しさなど全くない晴れやかな気分で部屋を出ることができる。
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春日太一の「雪中行軍な人生」

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職業:
著述業
自己紹介:
時代劇・日本映画・テレビドラマの研究家です。

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