一部の方は御存じでしょう(というよりは、かなり迷惑をおかけしているかもしれん)が、
私のなかでここ一週間ほど突然
「八甲田山」ブームが巻き起こってしまいまして。
DVDを買い、毎日のように映画をヘビーローテーションで見まくり、
新田次郎の小説を枕元に置いて眠る前に必ず目を通すのは当然ながら、
持ち前の研究者熱に火がついたと申しましょうか。
史実や周辺情報、詳しい事実関係など、とにかく掘り下げまくってまして。
油断すると「八甲田山」の話ばかり忘年会やら打ち合わせやらで始め、
ことあるごとにその状況や登場人物に例える始末で・・・・・
そんな過程で気になる情報を得ました。
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0224
なんと、
「田代まであと2キロ…・・・この2キロがなぜ、こうも遠い・・・・・!」
と北大路欣也を苦しめた、緒形拳しか到達できなかった、
あの第五連隊の目的地「田代元湯」が
ダムの底に沈もうとしているんですよ!
おそらく悲劇の発端になった平沢の第一露営地や
最大の被害者を出した鳴沢の第二露営地。
「このブナの木は見覚えが・・・」
という妄言で部隊の絶望的結末を決定づけたブナ林も。
みんな沈むんですかね。
「百年経っても冬の八甲田は頑として人を阻み、通ることを許さないのではないかと思います」
という高倉健のセリフがありましたが、
ホントに「通ることの許されない」所になっちゃうんですね。
フと神田大尉(実際には神成大尉)の無念に想いを馳せてしまい、
なんか訳もなくやる瀬ない気持ちになりました。
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