春日太一の「雪中行軍な人生」

時代劇・日本映画・テレビドラマなどの研究家・春日太一のブログです。

夏だ、京都だ、酒だぁ~っ!

京都で次回作の詰めの取材中です。

例年のハードな暑さを覚悟していましたが、
今のところは東京より過ごしやすい感じです。

今日は取材の帰りに京都駅ビルに立ち寄り、
試飲させまくってくれる行きつけの酒販売コーナーに参りました。

で、新たに作り変わった店には酒蔵直営のスペースがあり、
例によって勧められるままに飲みまくったのですが。
ここはキツ目の辛口メインらしくて、実に体に合うんですな、これが。
中でも今朝に出荷したての生酒が抜群でして、
つい購入してしまいました。

もちろん生酒なんで今夜中に飲むべしということで、
デパ地下のタイムサービスで購入した諸々の肴と共にホテルの部屋でガンガン飲んでいるとこです。

これがハードな辛口なのに、
なぜか水のように体に入ってくるんですわ。
大吟醸で辛口。
ええ。「危険な酒」です。

城陽酒造。
http://www.joyo-shuzo.co.jp/

ジュースみたいな甘ったるいツマラン日本酒が持て囃される昨今にあって、
辛口の凄味を再確認させてくれる、
男の酒蔵です!!

鬼平、京都へ行く

更新が滞りがちで申し訳ないです。
なかなか現時点では書けないネタも多いもので。

というわけで、お馴染みの(?)告知をば。

今日発売の「オール読物」8月号の京都特集で
記事を書かせていただいております。

タイトルは「鬼平、京都へ行く」

御好評いただきました6月号に引き続き、
テレビ版「鬼平」の検証をしております。

テレビ版「鬼平」は今の吉右衛門で四代目ですが、
それまでは東京(一部は大船)で撮られていて、
吉右衛門版になって初めて京都で撮影されるようになりました。

では、
なぜ京都で撮影することになったのか。
そして、京都に行って何が変わったのか。

・・・そのあたりを検証してみました。

一部の時代劇ファンの間では
「鬼平は同じ脚本が代々受け継がれてきた」
てな根拠のない俗説がまことしやかに語られていますが、
実は吉右衛門版になってからは
担当の脚本家すらガラッと変わっているエピソードも少なくありません。

そのあたりにも着目しながら、
京都の情景が豊かなドラマを生み出す
てな話をしております。

もし、よろしかったら。

次は藤沢周平。

「オール読物」6月号の「鬼平」原稿は皆さまから多大な御好評をいただき、
誠にありがとうございます。

その勢いで、次は藤沢周平です!

6月22日発売の「オール読物」7月号の特集「藤沢周平、故郷に帰る」の中で、
「映像化の光の闇」という原稿を書かせていただきました。

まずは一連の山田洋次時代劇が藤沢原作をいかに脚色したかを検証。
さらに、フジテレビやNHKでの山田洋次以前の藤沢原作時代劇の魅力を探り、
その上で山田洋次の功罪を考察してみました。

ガッツリ10ページ、一万字の渾身の原稿になっております。
ぜひぜひ。

日本晴れのうた

時代劇専門チャンネルから一風変わったCDが出ます。

それが・・・「日本晴れのうた」

http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d.html/ref=aw_mp_1/?a=B003LUCLJE&uid=NULLGWDOCOMO

有名時代劇のテーマ曲を口笛・手笛で演奏したカバーアルバムです。

私が封入の解説を書かせていただいたのですが、
執筆のためサンプルを聞いたところ、
これが実にカッコイイ。

イメージがガラリと変わるのもあれば、
カッコ良さがさらに増幅されたもの、
物凄く高い再現度のものなど、
発見の連続だったりします。

マニアの方はもちろん、
時代劇にさほど興味のない方でも<一枚の楽曲CD>としてお楽しみいただけるかと。

曲目リスト
1. TV「鬼平犯科帳」オープニングテーマ
2. ててご橋(「子連れ狼」主題歌)
3. 誰かが風の中で(「木枯し紋次郎」主題歌)
4. 「大岡越前」オープニングテーマ
5. 「独眼竜政宗」
6. 「篤姫」
7. 「服部半蔵 影の軍団」オープニングテーマ 
8. 「銭形平次」
9. 必殺仕掛人BGM~荒野の果てに(「必殺仕掛人」より)
10. ねがい(「江戸を斬る」より)
11. 暴れん坊将軍
12. インスピレイション(TV「鬼平犯科帳」エンディングテーマ)


個人的には、特に「独眼竜」と「影の軍団」「インスピレイション」は鳥肌モノでオススメです。

告知をいろいろと。

ここ数カ月バタバタしていた成果が続々と出ます。

まとめてズラッと告知をば。


・5月22日発売「オール読物」

・・・「池波正太郎特集」の中で
「『鬼平』のテレビ脚本と原作の違い」について
10ページくらい書いています。
『鬼平』の名セリフとして残っているものの数々は、
実は原作には書かれていない「脚本家オリジナル」でした。
そのことを具体的に比較しながら
<脚色>という行為の創造性を検証してみました。
時代劇ファンならずとも、「脚本」に興味のある方はぜひお読みいただきたく。


・5月28日発売「座頭市」DVD

・・・座頭市シリーズで未DVD化だった一連の勝プロ製作作品、
「座頭市牢破り」「座頭市あばれ火祭り」「座頭市御用旅」
「新座頭市物語 折れた杖」「新座頭市物語 笠間の血祭り」
の5本が東宝ビデオから発売になります。
その解説を書かせていただきました。
一作品ごとに別の内容になっておりまして、
「天才勝新太郎」未収録のエピソードを中心に各作品の製作背景を掘り下げてみました。
5作の解説を続けてお読みいただくと、
映画プロデューサー・勝新太郎の軌跡が分かるようにしてみたつもりでおります。
まあ、私の解説抜きでも、傑作・怪作が揃っておりますので、
買って損はないかと。
特に「座頭市御用旅」「折れた杖」はオススメです。


・5月29日公開「座頭市 THE LAST」パンフ

・・・公開前から賛否両論な香取「座頭市」のパンフに原稿を書きました。
「座頭市シリーズの系譜」
「春日太一セレクション 座頭市ベスト5」
「殺陣師・菅原俊夫さんインタビュー」
の3つです。
映画と併せてお楽しみいただけましたら、と。


来月も続々と動きがありますので、
よろしくお願いいたします。

あ、前回の記事で書きました
「忘れていた佐藤慶の名演」、
思い出しました!
NHK時代劇「清左衛門残日録」第一話のゲスト役です!!
時代に乗り遅れ貧しい老後を送る侍の最期
・・・これがまた凄いんですわ。
DVDも出ていますので、もしよろしかったらチェックしてみてください。

またもや好きな役者が・・・

佐藤慶さんがお亡くなりに。

個人的にはちょうど昨夜、
東映チャンネルで『日本の首領・野望編』を見ながら(何度目だ!)、
小池朝雄との関東連合・極悪タッグに戦慄したばかりだったんですよね。

とにかく大好きな役者さんでした。

登場したら、必ずたたでは済まされない何かが起きる。
あの不穏な雰囲気がたまりませんでした。
 
『必殺』での一連の物凄い悪役とか、
『炎立つ』の源頼義とか、
『草燃える』の比企能員とか、
『忍者狩り』の近衛さんの参謀役とか、
『暴動島根刑務所』の看守長とか、
一連のNHK経済ドラマの銀行頭取とか、
『写楽はどこへ行った』の写楽とか、
『鬼の棲む館』の旅の僧侶とか、
『本陣殺人事件』(テレビ版)の潔癖な長男とか、
『やくざの墓場』の嫌味な上司とか、
『蘇る金狼』の社長とか、
『水戸黄門』の第一話で切腹させられる家老とか、
『水滸伝』のラスボスとか、
『斬り抜ける』の森嘉兵衛とか、
『子連れ狼』の烈堂とか、
『天城越え』(テレビ)の職工とか、
『真田太平記』の伊賀忍者の頭領とか、
『白昼の死角』の切腹する会社重役とか、
『野獣死すべし』の武器密売人とか、
『鬼輪番』のサディックな悪役とか。

枚挙にいとまないほど、その名演は挙げられる。

・・・が、何か大事な作品を忘れているような・・・。

「これは凄い!」

と心から唸った芝居が他にあったはずなんだけど、
どうしても思いだせない・・・。

・・・他に何か重要なのがありましたよね?
(大島渚の映画は除く)

ここに挙げた中だと森嘉兵衛、源頼義、「仕置屋稼業」全覚がTOP3ですかね。
でも烈堂も素晴らしかったなあ・・・

トップの条件

仕事柄、さまざまな「トップ」の方々とお会いすることが多い。

こうした方々にお会いし、お話しをうかがうのが何よりの仕事冥利だったりする。
彼らのたたずまいを見ているだけで、大きな人生勉強になるからだ。

つくづく思うのは「トップ」であり続けている方々の凄味。

ここ一週間でもいくつも素敵な出会いがあり、
心震える勉強をさせていただいた。

たとえば・・・
昨夜、大地監督のイベントでお会いした声優の関智一さん。
ここのところ御世話になりっ放しの菅原俊夫さん。
そして、菅原さんの口から聞こえてくる香取慎吾さん。

どの業界でもトップに長年い続ける方々に共通するのは、「謙虚さ」。
いつも一歩引き、人の言葉に耳を傾け、自ら進んで教えを乞う。
それでいて熱い魂がビンビンに伝わる。

しかもそこに嫌みや押しつけがましさが全くなく、
いつも爽やかに周囲を楽しませる。
だから「次もまたこの人に会いたい」「この人と組みたい」となるんだろう。

その究極の姿が勝新太郎だったりするんだろうけど。

では、自分自身を振り返ると、どうか。

……ううむ……未熟すぎる……

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プロフィール

HN:
春日太一
性別:
男性
職業:
著述業
自己紹介:
時代劇・日本映画・テレビドラマの研究家です。
『天才 勝新太郎』(文春新書)発売中!

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