忍者ブログ

春日太一の「雪中行軍な人生」

時代劇・日本映画・テレビドラマなどの研究家・春日太一のブログです。

「オール読物」6月号

5月22日発売の「オール読物」6月号に寄稿しております。

今回の特集は「江戸のおんな」でして、
私は巻頭グラビアページを担当。

「春日太一が選ぶ七人の時代劇女優」と題し、
岩下志麻、若村麻由美、淡島千景、美空ひばり、野川由美子、左幸子、山田五十鈴の魅力について、
それぞれ短評しました。

七人に絞り込むのはかなり大変でしたが、
思い入れよりはグラビアとして見た場合の七人のバランス性を重視して選出してみました。

私が女優について書くのは珍しい機会かと思います。

皆様、ヨロシク。
PR

朝日新聞『平清盛』記事へのコメントに関して

4月21日の朝日新聞に掲載された『平清盛』の記事に以下のような文があります。
http://www.asahi.com/culture/update/0421/TKY201204210140.html


~~~~
時代劇研究家の春日太一さんは「ハイビジョン化で映像が鮮明になりすぎ、時代劇の衣装やセットがウソっぽく見えるようになってきた。NHKが映画のようなリアルさを求めたのは評価できるが、違和感を感じた視聴者が離れてしまったのだろう」と指摘する。
~~~~


が、記事のようなことを私は「指摘」しておりません。

朝日の記者から電話取材を受け、『平清盛』について話したのは事実ですが、
記事中のコメントの大半は記者がそれを受けて勝手に解釈してまとめたものです。

既に記者には遺憾の意を伝えてはいますが、
このバカげたコメントがとても多くの方に私の発言として伝わっている事実は変わりません。

そこで、自分自身の名誉を守るため、twitter上で事情と私の真意を説明させていただきました。

より多くの方に知っていただくべく、
一連のツイートをここにまとめて貼り付けます。


~~~~~

新聞とかテレビにコメントを提供するのは、もうヤメにしよう。記者にとって都合のイイような、真意と違う形でしか載らない。今朝の朝日新聞に掲載の『平清盛』への私のコメントでは、実際に話したのは前半だけ。後半の「映画のようなリアル~」「視聴率云々」は記者が勝手な解釈で酷い要約をしている。posted at 13:36:19

特に「映画のようなリアルさ」なんてバカげた言葉、自分が使うわけがない。明らかに記者の造語。画面についての説明をした際、何度も「つまり映画のようなリアルさを求めたんですよね?」と聞いてきたし。それに自分がうなづいたならまだしも、「いやそうじゃなくて・・・」とキチンと否定している。posted at 13:43:02

とりあえず「遺憾の意(笑)」を伝えるメールを記者にはしといた。なぜ自分が怒っているか、ヤツには伝わらんだろうけど。posted at 13:59:13

件の記者から謝罪の電話が来たので、証言取材の際に録音での確認をしないでメモだけで原稿にすることの危険性を教えておいた。posted at 15:43:37

【拡散希望】今朝の朝日新聞に掲載されている『平清盛』記事での私のコメントですが、後半の「映画のようなリアルさ」「視聴者の違和感」は記者の解釈で書いたもので私の発言ではありません。実際には視聴率低迷の原因は「実際のところは統計調査しないと分からない」とし、脚本の問題を指摘しました。posted at 15:59:28

記者の取材に対して『平清盛』に関して話したことは「視聴率の議論には関わりたくない」「16:9の画角に合った演出を模索する近年のNHKドラマの傾向の一つ」「ワイド画面・ハイビジョン対策で画面の情報密度を濃くしたけど、脚本も饒舌だから情報過多で疲れる視聴者も多いのではないか」という話posted at 16:22:48

それから。「『坂の上の雲』ですら低視聴率だったことを考えると『江』の不出来などで視聴者がNHKを見放しつつあるのかもしれない。が、これはキチンと世論調査でもしないと確たることは言えない。この件は時代劇の未来にも大事なので、一般視聴者がどう捉えているのか大々的に調査してほしい」と。posted at 16:25:48

朝日の記事のコメント、読み直したら前半の「ハイビジョン化で映像が鮮明になりすぎ、時代劇の衣装やセットがウソっぽく見えるようになってきた」も後に続く「だから『清盛』はウソっぽくならないよう、あえて汚して鮮明さを押さえた」がカットされてるんだ。これじゃ「清盛」が「ウソっぽい」みたい…posted at 17:07:05

今朝の朝日新聞の記事を読まれた方にお願いです。あのコメントをもって「時代劇研究家・春日太一はこんなヤツ」とは思わないでください。あれは記者が勝手に解釈してまとめた、私の意見とは程遠いものです。著作に対しての御批判はいくらでも承りますが、言ってもいないことで判断されるのは……。posted at 17:56:50

なぜ自分が取材を受けたかの経緯を説明しますと。記者「なぜ『清盛』の視聴率が悪いと思いますか」私「マスコミって普段はテレビの視聴率至上主義を批判する割に、自分達が視聴率の話題ばかりしてますね。呆れます」記者「ではそうした事象から離れて純粋に作品を評価していただけましたら、と」…続くposted at 19:11:41

(承前)私「『清盛』の演出の試みは時代劇の未来を切り開く上でとても大事な実験だと思うので、それについての話でよければ」記者「お願いします」⇒ワイド画面・ハイビジョン化による時代劇製作の苦労と、それに対するNHKのここ数年の試み、画面と脚本の相性の悪さ、大河のここ最近の劣化を説明…posted at 19:16:49

(承前)もちろん、全てノーギャラで、「せっかくの時代劇変革の萌芽が、こんな形で摘まれてはたまらん」という想いで取材を受け、その想いも記者には十分に説明しました(はず)。で、出来た記事がこれ⇒http://t.co/MZb47emw posted at 19:22:44

(承前)で、このコメントの何が問題かというと。その1:知事の話を受ける形で自分のコメントが入っているので、まるで知事の妄言を自分が補強しているようにとられかねない文脈に。posted at 19:29:18

(補足:自分は取材時、知事の発言にもそれを取り上げるメディアにも批判的な立場から見解を述べています)

問題その2:「ハイ ビジョン化で映像が鮮明になりすぎ、時代劇の衣装やセットがウソっぽく見えるようになってきた」から「『清盛』は画面を汚した。その意図は評価できる」と語ったのに、後半部がカットされたので「『清盛』がウソっぽい」というニュアンスに改変されている。posted at 19:30:32

問題その3:「具体的に語る」ことを旨として《研究家》を名乗る自分が「映画のようなリアルさ」などというボヤけた抽象的な一般論は絶対に使わない。完全な記者の造語。posted at 19:33:22

問題その4:同じく「確証のないことには言及しない」方針の自分が結論を「だろう」で終えることは絶対にない.。posted at 19:35:07

問題その5:「違和感を感じた視聴者が離れてしまったのだろう」と記事にあるが、低迷の原因は「実際の視聴者に聞かないと分からないでしょう」とした上で「映像が濃密な上に脚本が饒舌だから自分は観ていて疲れる時もある」とは言ったが、「視聴率低下の原因がその映像にある」とは全く言っていない。posted at 19:40:11

朝日に抗議したところで意味がないので、ここで自己防衛をしています。実際の記事をお読みになって「この程度のことなら気にしなくても・・・」という方がいるかもしれないので、何が問題なのか説明させていただきました。せっかくの週末にお目汚ししまして、申し訳ありません。posted at 19:47:22

そうだ。朝日の記者にもう一つ大事なことを話していたんだ。「作品に対する評価は最終回が終わるまでするべきではない。だから現時点で作品内容云々を評するつもりはない。ただ、現場サイドの試みに関しては応援したい」と。まあ、ほんと何も伝わってなかったということだ。 ついっぷる/twipple 2012.04.22 18:10


~~~~~

まあ、「記事の事前確認をさせてくれるかどうか」を確認し忘れた自分のポカでもあるわけですが・・・。
今回のことは正直、呆れました・・・。


自分が特に危機感を抱くのは以下の3点です。

1.自分は『清盛』に関して肯定的立場からコメントしたにもかかわらず、
否定派(しかも低次元の)の代表的意見に仕立てあげられている。

2.「映画のようなリアルさ」などという抽象的な表現は自分は絶対に使わない。
ここは明らかに記者の勝手な解釈で改変されている。
(そもそも自分は映画=リアルなどという単純な考えは持っていない)

3.「視聴率の議論には関わらない」とした上で取材を受けたにもかかわらず、
自分が視聴率低迷の原因に(しかも実際には指摘していない論点で)言及したことになっている。



自分は自分なりに真摯な姿勢で、人生を賭けて時代劇研究をしています。
なので、「新聞の都合で自論を曲げてでもコメントするインチキ評論家」と思われるのは何より耐えがたく。
また、これまで応援・支援してくださった方々からも誤解を抱かれかねない。
なので自己防衛のため、このような形で真意を説明しました。


※朝刊でなくて夕刊だそうです。
ただ、実際の紙面記事の大小は関係ありません。
私が危機感を抱くのは、
朝日の公式サイトにアップされ(下手すればyahooニュースに載りかねない)、
それが各所でコピペされまくっている現状なので、
その辺は御容赦を。
新聞だけなら「一日の辛抱」で済みますが、
ネットで拡散されると残り続けることになりますので・・・。

時代劇トークライブ開催のおしらせ。

ネットラジオ「談話室オヤカタ」に寄生させていただいております、
私と音楽家・貴日ワタリさんの番組「スガラジ」
おかげさまで一周年を迎えることになりました。

つきましては。

それを記念しましてトークライブを開催することが決定しました!!!

詳細は以下の通りです。
(貴日さん率いるカインズさんのHPよりコピペ)

~~~~

出張スガラジ 渡辺岳夫と時代劇レコード大作戦」

5月18日(金) 阿佐ヶ谷ロフトA

【出演】
貴日ワタリ(音楽家)
春日太一(時代劇研究家)

【ゲスト】
巽理絵(声優)
近藤ゆたか(マンガ家)
早川優(ライター)

インターネットラジオ『談話室オヤカタ(http://www.harashow.net)インクルード番組『スガラジ』
(時代劇研究家・春日太一と音楽家・貴日ワタリによる時代劇トークバラエティー)の出張版。
作曲家、渡辺岳夫氏の仕事(時代劇)を特集。
なんと当時の貴重なスコア等資料をお借りしてのスペシャルトーク。
盤コレクターでもある貴日ワタリの秘蔵時代劇レコードの美しいジャケットを紹介しながらのトーク。
もちろんその場でもノリでレコードも掛けちゃいます。

OPEN18:30/START19:30
前売り、当日共に¥2,500(飲食代別)
前売りチケットはローソンチケット【L:32657】、
阿佐ヶ谷ロフトAウェブ予約にて4月1日より発売開始!!

阿佐ヶ谷ロフトA
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/index.html

~~~

5月18日夜、みなさま奮ってご参加ください!!

時代劇が廃れた本当の理由

新潮社から3月17日に発売される月刊誌「新潮45」にて、

「時代劇が廃れた本当の理由」

という記事を寄稿しております。


時代劇はなぜ、こうも世間に敬遠されるようになったのか。
その原因に切り込んでいきました。

「誤解・偏見による喰わず嫌い」が時代劇離れの大きな理由と捉えていますが、
誤解を招く要因を作ったのは、
製作者たちの怠慢であり、マニアの狭量であり・・・
そんな感じの、かなり踏み込んだ内容になっております。

「表現の幅の広さ、自由さこそが時代劇本来の魅力」というスタンスから、
「作る側も観る側も、もっと気楽に、気軽に時代劇に触れようよ」
という想いを込めて書きました。

また、「水戸黄門」終了を前後して「時代劇の危機」
を煽る報道が増えましたが、
それに対する私なりのアンサーでもあります。

「表現としての危機」
「テレビでの危機」
「映画での危機」
「京都の危機」はそれぞれ別の背景から生じているのに、
どの報道も
「時代劇の危機」として一まとめにするから論点が見えなくなってるんですよね。
それを整理・検証したのが今回の原稿です。


時代劇の現状、そして時代劇そのものに対する私の想いを、
初めてストレートにぶつけております。

ぜひとも、よろしくお願いいたします!!

『仁義なき日本沈没』ついに発売!

拙著『仁義なき日本沈没〜東宝VS東映の戦後サバイバル』
いよいよ発売になります。
15日には早いところは店頭に並んでいる模様です。

軽く内容を紹介しますと・・・


・「昔はよかった」という時の「昔」と「今」の分岐点を、
正月に「仁義なき戦い」が、年末に「日本沈没」が公開された73年とし、
そこへ向けての映画史を追いました。

・舞台は東宝砧と東映太秦という東西の撮影所。
それぞれの製作事情と配給・興行のせめぎあいを俯瞰しながら、
映画人たちがどのように戦後を生きたのかを書いております。

・第一章は東宝争議と東映の設立、
第二章は東映時代劇と黒澤時代劇の対決、
第三章は東映・岡田茂と東宝・藤本真澄の斜陽期戦略の比較、
第四章は「仁義なき戦い」「日本沈没」それぞれの製作背景

・第五章は「今」の日本映画のシステムを決定付けた「日本沈没」以降の東宝「改革」の中身と影響を、
その推進者でもある松岡功・東宝名誉会長への取材を中心に書いております。

そんな感じで256頁の中にかなりの内容を盛り込みました。
マニアな方はもちろん、これから旧作邦画に詳しくなりたい方にも
映画史の入門編として分かりやすく書いたつもりでおります。

なにとぞ、よろしくお願いいたします!!!!!

「仁義なき日本沈没」見本完成!


3月16日新潮新書より刊行になります拙著、

『仁義なき日本沈没: 東宝VS.東映の戦後サバイバル』

の見本をいただきましたので、
こちらにもUPさせていただきますね。

その1)表紙

125237131_v1331311563.jpg



その2)背表紙

125253121_v1331311385.jpg



その3)そして問題の裏表紙・・・

125236928_v1331311562.jpg

写っているのは江原慎二郎ではありません、私です(笑)
ヒゲを剃りたてだったせいもあり、
なんだかいつもとイメージの違う感じに仕上がった著者近影であります。
我ながら別人な気が・・・。

早いところでは15日、こんな感じで店頭に並びます。

みなさま、何卒よろしくお願いいたします!!

新作本の御案内

来たる3月16日新潮新書より我が新作が刊行になります。

タイトルは・・・

『仁義なき日本沈没: 東宝VS.東映の戦後サバイバル』
http://www.shinchosha.co.jp/book/610459/


・・・なんだか物凄いタイトルですが(笑)
中身は、戦後映画史を真摯に追いかけたものになっております。

以下は、各ネットショップに掲載されている宣伝文です。

~~~~
転換期は一九七三年。その年に公開された『仁義なき戦い』と『日本沈没』の大ヒットによって、日本映画の“戦後”は葬られ、新たな時代の幕が開いた。東宝・東映の両社は、いかにして斜陽期をサバイブしたのか。なぜ昔の日本映画にはギラギラとした活気がみちあふれていたのか——。エリートvs.梁山泊、偉大な才能の衝突、経営と現場の軋轢など、撮影所の人間模様を中心に描く、繁栄と衰亡に躍った映画人たちの熱きドラマ。
~~~~

発売日が近づきましたら本ブログやツイッターアカウントにて、
改めて詳しい告知をさせていただきます。

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします!!!!
Page:

カレンダー

04 2012/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 23 24 25 26
27 28 29 30 31

リンク

カテゴリー

最新CM

[05/12 おやぎ]
[04/28 NONAME]
[04/27 JPA EDL AZ]
[04/24 カボス]
[04/23 誤りは認めるが、朝日は訂正を載せません]

最新記事

最新TB

プロフィール

HN:
春日太一
性別:
男性
職業:
著述業
自己紹介:
時代劇・日本映画・テレビドラマの研究家です。

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

アクセス解析

Designed by 0x85ab.