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春日太一の「雪中行軍な人生」

時代劇・日本映画・テレビドラマなどの研究家・春日太一のブログです。

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9.18、和田竜さんとトークイベントをします!

9月13日、拙著「なぜ時代劇は滅びるのか」(新潮新書)の刊行されます。

それを記念して、「のぼうの城」「村上海賊の娘」で知られる、
作家の和田竜さんとトークイベントさせていただきます‼

日時:9月18日(木)19時~
会場:リブロ池袋本店
詳細⇒http://www.libro.jp/blog/ikebukuro/event/9gtu.php

私自身としては時代劇は現在進行形のエンターテイメントと思っております。
なので、古臭い表現と捉えられ、
また実際にそういう方向へ傾斜していることへ不満がありました。

そうした中「のぼうの城」を、
しかも映像化を意識しつつ引っさげて和田竜さんが登場されたことは
痛快事でもありました。
あ、同じ考えの人がいたんだ・・・と勝手に思い込んだと申しますか(笑)

それだけにーー
和田さんが時代劇の現状や将来をどう捉えられるのかを知りたいし、
お互いの考えをぶつけ合いたい。
そうすることで時代劇に馴染みのない方にも魅力を伝えられるのではないか。
ーーそんな想いをずっと抱き続けていました。

今回の「なぜ時代劇は滅びるのか」は、
時代劇の現状、そしてエンターテイメント状況への警鐘を込めて書いております。

和田さんとトークさせていただくならこの機会を除いてない!

ーーとこれまた勝手に思い込み、オファーさせていただいたところーー

ご快諾をいただけました!

私からしますと、念願の叶ったイベントになります。

時代劇にご興味のあるかたはもちろんですが、
さほど興味ない方にこそいらしていただきたく思っております。


9月18日、ぜひともよろしくお願いいたします!
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新刊「なぜ時代劇は滅びるのか」のお知らせ!

9月13日、拙著新刊が新潮新書より刊行されます!

タイトルは・・・
「なぜ時代劇は滅びるのか」

2年前に新潮45で連載していた「時代劇が廃れた本当の理由」の新書化・・・
というより、大部分をほぼゼロから書き直した、超大幅加筆再編集版になります。

連載時はバッタバッタと切る感じでしたが、
書籍化にあたってそれだけに留まらない時代劇総論にしてみたつもりでおります。

私が時代劇に関して言いたいこと、
伝えたいことは全てこの一冊に凝縮されていると思います。

同時にこれは、
時代劇が衰退してしまった要因と過程を分析した、怒りの檄文であり、
その部分は連載時より激しくなっているかもしれません。

批判を受けるのも覚悟で書きました。
私なりの時代劇への警鐘です。

ぜひとも、よろしくお願いいたします!!

「オール読物」8月号で戦争映画

ただいま発売中の「オール読物」8月号に
「軍人が似合う俳優たち」
という原稿を書いております。

藤田進、鶴田浩二、木村功、仲代達矢さん、高橋英樹、三船敏郎、佐藤允
の軍人役を取り上げつつ、
その魅力と日本の戦争映画の特色を掘り下げました。

どうぞヨロシクお願いいたします。

一人カラオケのススメ【月刊「群像」より採録】

月刊「群像」7月号で「一人カラオケ」についてのコラムを書きました。
おそらくもう二度と日の目を見ることはない原稿と思いますので、
こちらに採録してみました。

どうぞご笑覧くださいませ・・・。

※ちなみにこれ、講談社さんとの初仕事でした。


~~~~~

大きな原稿を書き終えると、一人でカラオケBOXに行くことにしている。


仕事部屋に篭り切っているうちに溜まりに溜まったストレスを、大声を出すことで解消するためだ。
一人でのカラオケなら、人目を気にすることなく好きな歌を好き勝手な調子で、音程や声量を気にすることなく歌うことができる。


歌いながらその空間にいる間は、嫌な現実から自分自身を解放して日頃の自分とは違う誰か=最高の歌手でいられる。


当初は「うわっ、こいつ一人でカラオケに来ている」という他の客の目が最大のネックだったりするが、仕事柄、平日の昼間でも行けるから、あまり人とはすれ違わない。
最近は一人カラオケ専門店というのもあるが、あれだとスペースが狭くて気づまりになる。


やはり、カラオケBOXの一人では贅沢なくらい広い部屋でソファの上でユッタリしながら歌うからこそ、リラックスができるのだ。


その際、必ず歌う3曲がある。


まずは中村雅俊『恋人も濡れる街角』。
桑田圭祐が作詞作曲した曲だ。


日頃は二枚目ぶってカッコつけるのが苦手なもので、こういったムードのある「カッコよく歌って始めて様になる歌」を人前で歌うのは気恥ずかしいし、そもそもそういうキャラが全く似合わない。


だが、この空間には自分しかいない。
誰の目も気にせず、思い切りプレイボーイ気取りで二枚目を演じつつ歌い上げる。
その瞬間だけ、長年モテてきた遊び人になれた気分になり、たまらなく心地好い。


次は『ラブリードリーム』。
テレビアニメ『魔法の妖精・ペルシャ』のエンディング曲だ。


実は、乙女心を歌ったようなメルヘンチックで可愛らしい曲が大好きで、そういう歌詞に最も感情移入ができたりする。
だが、十代の頃から野太い声の持ち主で髭面のため、こうした歌を歌っている様は傍から見ると気持ち悪く映るだろう。
そういう意味で、これほど一人カラオケに適した曲はないといえる。


この手の歌を歌っている時、自分はアラフォーのオッサンではない。
恋する乙女なのだ。
特にこの曲は「クルクルリンクル♪」とか、劇中でペルシャの使う変身の呪文までもが歌詞に登場する。
だから、歌っているペルシャになりきることができるのが嬉しい。


そして最後は加山雄三・谷村新司『サライ』。
日本テレビの夏の風物詩「24時間テレビ」の最後に歌われる曲だ。


一人カラオケが楽しいとはいえ、その空間は暗く、どこか寂しく、一つ間違うと空しい気分が背中に張り付く。
だが、この曲を歌っていると目の前の殺風景が消え、武道館のステージが広がってくる。
そして、喝采を送る大観衆の姿が向こう側に現れてくるような錯覚に浸れる。


一人カラオケをする際、必ず『サライ』を最後に歌う。
そうすると何か大きなことを成し遂げたような達成感が訪れ、空しさなど全くない晴れやかな気分で部屋を出ることができる。

週刊ポスト、5週連続で松方弘樹さんご登場

週刊ポスト連載「役者は言葉でできている」は
現在発売中の号から5週連続で松方弘樹さんがご登場されております!

ラインナップは次の通り。

第一回:デビュー秘話
第二回:錦之助の魅力、衣装の着こなし
第三回:近衛十四郎と殺陣
第四回:大映移籍、仁義なき戦い
第五回:悪役の魅力

今回は告知が遅くなり、申し訳ありません。

松方弘樹さんには「やんちゃ話」を一切封印して、
その至芸についてひたすら語っていただきました。

「ここまで考えて演技していたのか!」
という芝居へのこだわりにあふれたインタビューになっております。

これはスターさんの目から見た「もうひとつの『あかんやつら』」です。
拙著をお楽しみいただた方には「あ、そういうことだったのか」という発見もありますかと。

よろしくお願いいたします

週刊ポスト連載に平幹二朗さんが5週連続でご登場!!

週刊ポストの連載「役者は言葉でできている」ですが、
6月9日発売分から5週連続で平幹二朗さんがご登場されます!

高度で濃密な演技論、ぜひご堪能くださいませ。

ラインナップは以下の通りです。

第一週:仲代達矢さんとの共演した際の悔しさ、千田是也の教え
第二週:「三匹の侍」、東野英治郎に教わった脇役と主役の違い
第三週:浅利慶太の教え、自然体より伝わりやすさこそが大事!
第四週:蜷川幸雄と古典劇、形の重要性
第五週:狂気を演じる時の意識

これまでの連載の集大成ともいうべき内容になっている気がします。

演技をするって、どういうことなのかーー

深く、それでいて具体的に考えさせてくれる・・・
そんなお話をしていただけたと自負しております。

WOWOWぷらすとゲスト出演回アーカイブまとめ

ニコ生番組「WOWOWぷらすと」
私のゲスト出演させていただいた回がいくつかアーカイブ化されています。
ここに、これまでの分のリンクを貼ららせていただきますね。

「最高の入門書」を目指し、
毎回90分近く思いっきり濃厚な話をしております。

もしよろしければ、ご覧下さいませ。


「2000年代の時代劇」
https://www.youtube.com/watch?v=7HNvSnkhhsM

「俳優、夏八木勲」
http://st.wowow.co.jp/detail/1827.html

「忠臣蔵ってなんなの?」
http://st.wowow.co.jp/detail/2786.html

「2013年のプロ野球」
http://st.wowow.co.jp/detail/2224.html

「トークストック2013直前! ソクラテスの熱弁!(春日の半生を語る)」
http://st.wowow.co.jp/detail/5901

「「仁義なき戦い」を語れ」
http://st.wowow.co.jp/detail/5899

「「新仁義なき戦い」の闘い」
http://st.wowow.co.jp/detail/5900

「我らがイデオン」
http://st.wowow.co.jp/detail/3759

「俺たちのグーニーズ」
http://st.wowow.co.jp/detail/3952

「脇役の矜持」
http://st.wowow.co.jp/detail/4129

「木下惠介の世界」
http://st.wowow.co.jp/detail/4478

「ウィノナ・フォーエバー」
http://st.wowow.co.jp/detail/4926

「時代劇の監督」
http://st.wowow.co.jp/detail/5127

「役者汁~男優編」
http://st.wowow.co.jp/detail/5618

「恋ってなによ」
http://st.wowow.co.jp/detail/5625

「永遠の角川映画」
http://st.wowow.co.jp/detail/5754

「『役者は一日にしてならず』発売記念」
http://st.wowow.co.jp/detail/6341

「市川崑に出会う」
http://st.wowow.co.jp/detail/6554

「春日が語る金田一」
http://st.wowow.co.jp/detail/6810

「健さんと八甲田山」
http://st.wowow.co.jp/detail/6883

「ヘンな論文の楽しみ方」
http://st.wowow.co.jp/detail/6916

「戦後の戦争映画」
http://st.wowow.co.jp/detail/7215

「作家と考える書籍の現場」
http://st.wowow.co.jp/detail/8011

「勝新と萬錦」
http://st.wowow.co.jp/detail/8230
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春日太一の「雪中行軍な人生」

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職業:
著述業
自己紹介:
時代劇・日本映画・テレビドラマの研究家です。

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