仲代達矢さんへのインタビューが先週、無事に・・・
・・・というより、最高の形で完了しました。
あまりに、あまりに濃密な全9回、約13時間でした。
とにかく仲代さんの記憶は凄まじく、
こちらの用意した質問に対して必ず完璧にお答えいただけるので、
私としましても、毎回準備のし甲斐があるというものでして。
次々と繰り出される幾多のエピソードはもちろん、
映画黄金期の現場を共にされてきた名監督・名優たちについて、
「仲代さんのインテリジェンス」というフィルターを通して接することで、
今までに知り得なかった彼らの特質を知ることができ、
日本映画史をより立体的に捉えれらるようになりました。
考えてみれば、
仲代さんは名監督たちの「MAXの作品」に出演され続けたんですよね。
つまり、その撮影現場では最高の演出と最高の演技がぶつかり合ってきたということであり、
彼らの最も濃厚なエキスがそこにはあるわけです。
文字通り、「命がけ」で映画作りに挑む方々のお話に、
毎回、畏怖と感動にわが身を震わせながら拝聴してきました。
「岡本綺堂に昔話をする半七老人」
今回の両者の関係を仲代さんには、そうなぞらえていただけました。
そのお言葉を旨に、私も全力で「作品」へと昇華させていく所存です。
全面的に御協力いただきました無名塾の皆様、
そして、
惜しみなく「ホンモノの映画人」たちとの仕事の全てをお話しくださった仲代達矢さん。
ほんとうに・・・ほんとうにありがとうございました!
私は果報者です・・・。
読者の皆様には、
PHPの月刊誌「Voice」でただいま短期集中連載中の
「仲代達矢が語る昭和映画史」(全6回予定)、
および、超大幅な加筆・再構成をした上で来年に刊行する予定の書籍にて、
お目にかけてまいります。
(連載と書籍は異なる構成になりますので、
双方とも別作品としてお楽しみいただけるようにさせていただく予定です)
旧作日本映画の熱心なファンでなくとも、
その製作現場の熱い息吹と濃密な人間模様は、
必ずやお楽しみいただけるかと。
ぜひとも、よろしくお願いいたします。
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