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春日太一の「雪中行軍な人生」

時代劇・日本映画・テレビドラマなどの研究家・春日太一のブログです。

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素晴らしき役所広司さん!

本日12月7日発売の「週刊SPA!」の「エッジな人々」は役所広司さんです。

http://spa.fusosha.co.jp/weekly/weekly00012721.php


私がその聞き手をさせていただいております。

公開間近の新作「最後の忠臣蔵」(必見の傑作!)のお話はもちろん、
この夏に解散となった映像京都への想い、
そして時代劇の現状への憂い・・・
などなど熱く語っていただきました。

「時代劇役者・役所広司」に焦点を当て、
「SPA!」のインタビューとは思えないほどに、
ひたすら時代劇LOVEなインタビューになっています。

時代劇にあまり詳しくない方、
時代劇を喰わずきらいしている方・・・
そんな方にこそ読んでいただきたい記事です。

今回の役所さんの熱い想いに触れれば、
時代劇を観たくなること請け合いですから。

ちなみに脚注も私が書かせていただきました。
ゲラのままなら、かなり熱くマニアックな感じになってるかなあ、と。

あと表紙は「最後の忠臣蔵」ヒロインの桜庭ななみサン。

彼女には時代劇専門チャンネルの感謝祭イベントの合間に
少しだけ取材させていただきましたが・・・
とにかくキラっキラしてましたね。
18歳とは思えないシッカリした話され方も実に素晴らしかった。
ぜひとも時代劇の未来を担っていってほしいな・・・
と勝手な願望を抱いたりしました。
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「オール読物」12月号

11月22日に「オール読物」最新刊が発売になります。
http://www.bunshun.co.jp/mag/ooruyomimono/

その中で私は「池波ドラマ~哀感の女たち」という文章を書かせていただきました。

10月号で6~70年代の池波原作の映像化の系譜を追いましたが、
今回はその続編で8~90年代の池波原作時代劇を検証しております。

前回と切り口を変え、作品を絞り込んでおります。
「はくれ狼」「仕掛人藤枝梅安(渡辺謙版)」「闇の狩人(村上弘明版)」を素材に、
「池波の描く女性像の脚色」に着目しつつ、
哀感漂うドラマたちは原作をどのように脚色することで生まれたのか、
そこにはどのような想いが込められているのか、
・・・考察してみました。

ちなみに今回の「オール」は実に素晴らしく、
縄田一男さんの超大作「柴田練三郎」論や、
橋本忍御大の大海人皇子を主人公にした書き下ろし小説など、
読み応えありすぎです!!

ヨロシク!

愛しき「最後の忠臣蔵」その3

うぉっ!11月3日から時代劇専門チャンネルで
「最後の忠臣蔵」メイキング番組が放送開始ですかい!

「桜庭ななみと杉田監督の三カ月~映画『最後の忠臣蔵』演出ノートより」
http://www.jidaigeki.com/prog/003352_000.html

しかも桜庭ななみをフィーチャーって。
ようやくマトモなオリジナル番組が登場ですかね。

あ、桜庭チャンや杉田演出はもちろん、
スタッフワーク、脚本、
役所広司ほかの出演陣・・・

そして、あの荘厳なラストシーン!!

とにかく作品としての完成度が半端なく素晴らしい作品なんで、
絶対に見てほしいっ!

やっぱり時代劇はメイドイン京都だよ。

劇団民藝「どろんどろん」を観た

遅ればせながら、
紀伊国屋サザンシアターに
劇団民藝「どろんどろん」を観劇してきました。

「四谷怪談」初演をめぐる内幕モノを、
「戸板返し」の仕掛けを初めて作った職人たちの立場から描いた作品。
有名な役者・戯作者と無名な裏方たちの意地とプライドをかけたぶつかり合いに、
泣き・笑い、そして震えました。

名作の陰には目には見えない裏方たちの創意工夫がある。
そこには彼らならではの戦いとドラマがある。

こうした視点やテーマは
自分の次回作、次々回作、次々々回作のまさにそれ
(というか前作、前々作もそうか
・・・というか自分の物書きとしての視点やテーマがそこにあるんだわな、結局)
なだけに、大いに刺激を受けました。

劇の喝采の裏側にある名もなき人々のドラマ。
やっぱりいいよなあ、とつくづく。

それからやはりなんといっても大滝秀治の存在感。
硬軟自在にいろんな感情を自在に瞬時に表現しながら、
「頑固だけど粋で器が大きい」「昔気質な江戸っ子」
鶴屋南北を見事に演じたんですが。

そこにいるだけで圧倒的な何かを醸し出しながら、
決して支配的でない。
本当に自然物のようのそこにいる。
「風のような存在感」というとクサイ例えな感じもするが、
まさにそんな感じでした 。

やっぱり「本物の役者は凄い!」と改めて思しましたよ。

毎回、民藝さんは心地よいツボを押してくれます・・・

愛しき「最後の忠臣蔵」その2

「最後の忠臣蔵」の感動が一晩たっても覚めやらない。

で、いろいろと調べてみたら・・・

桜庭ななみが女優として成長していく過程が
USTREAMで動画にて配信されている・・・

http://www.ustream.tv/channel/chushin-gura

ううむ、素晴らしい。

そして・・・

うらやましいぞ、杉田監督!

愛しき「最後の忠臣蔵」

先程「最後の忠臣蔵」の試写を観てきました。

これが「最後の映像京都の作品(しかもクレジットなし)」であること、
舞台になった小屋が「剣客商売」で藤田まことさんが暮らしていたセットであること、
そして懐かしい京都の情景と大映京都(嵯峨映画)の照明・・・
と、個人的な想いが爆発するトリガーだらけだったのもありますが・・・

何より作品自体がエクスキューズ抜きに素晴らしい!

完璧な脚本、完璧な演出、完璧なスタッフワーク
そして・・・完璧な役者たち!

ここまで全てが揃った時代劇も近年珍しいのでは。

2000年代の時代劇作品では、
テレビ版「蝉しぐれ」やテレビ版「壬生義士伝」とタメを張る傑作です。

一言で言えば「荘厳」。

抑制された役所広司の演技と、
それを的確に切り取るコンテ。
感情のしみ込んだ無駄のない台詞。
それを包み込む美しい京都の景観。

久々京都発の「本物の時代劇映画」です。

あと、何より。
桜庭ななみを観ているだけで幸せな気分になれます。

公開は12月18日。
絶対にお見逃しなきよう。

「週刊SPA!」に対談が載ります

いま気鋭の経済学者にして我が高校時代の先輩・・・
というか当時の師匠格でもある、
飯田泰之氏との対談が明日(10月19日発売)の「週刊SPA」に載ります。

http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG16/20101019/206/

飯田氏の連載「週刊チキーダ!」にて、
天保年間の時代劇を経済的背景から掘り下げつつ、
水野忠邦と仙谷官房長官の<ダメ宰相>としての類似性を考えてみました。

自分が高校二年の時以来なんで約17年ぶりの再会でしたが、
まあ盛り上がりましたよ。

それにしても、飯田先輩の造詣の深さには頭が下がった。
ほとんど高校時代と同様に先輩のレクチャーを受けていたような・・・
まあ、元からそのつもりでテーマ設定して対談に臨んだんですけどね。
勉強になりました。

ちなみに、対談後は高校時代からただ一人付き合いのある友人も合流して、
遅くまでガッツリ飲みました~。
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性別:
男性
職業:
著述業
自己紹介:
時代劇・日本映画・テレビドラマの研究家です。

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