時代劇・日本映画・テレビドラマなどの研究家・春日太一のブログです。
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佐藤慶さんがお亡くなりに。
個人的にはちょうど昨夜、
東映チャンネルで『日本の首領・野望編』を見ながら(何度目だ!)、
小池朝雄との関東連合・極悪タッグに戦慄したばかりだったんですよね。
とにかく大好きな役者さんでした。
登場したら、必ずたたでは済まされない何かが起きる。
あの不穏な雰囲気がたまりませんでした。
『必殺』での一連の物凄い悪役とか、
『炎立つ』の源頼義とか、
『草燃える』の比企能員とか、
『忍者狩り』の近衛さんの参謀役とか、
『暴動島根刑務所』の看守長とか、
一連のNHK経済ドラマの銀行頭取とか、
『写楽はどこへ行った』の写楽とか、
『鬼の棲む館』の旅の僧侶とか、
『本陣殺人事件』(テレビ版)の潔癖な長男とか、
『やくざの墓場』の嫌味な上司とか、
『蘇る金狼』の社長とか、
『水戸黄門』の第一話で切腹させられる家老とか、
『水滸伝』のラスボスとか、
『斬り抜ける』の森嘉兵衛とか、
『子連れ狼』の烈堂とか、
『天城越え』(テレビ)の職工とか、
『真田太平記』の伊賀忍者の頭領とか、
『白昼の死角』の切腹する会社重役とか、
『野獣死すべし』の武器密売人とか、
『鬼輪番』のサディックな悪役とか。
枚挙にいとまないほど、その名演は挙げられる。
・・・が、何か大事な作品を忘れているような・・・。
「これは凄い!」
と心から唸った芝居が他にあったはずなんだけど、
どうしても思いだせない・・・。
・・・他に何か重要なのがありましたよね?
(大島渚の映画は除く)
ここに挙げた中だと森嘉兵衛、源頼義、「仕置屋稼業」全覚がTOP3ですかね。
でも烈堂も素晴らしかったなあ・・・